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音楽と時々ちがうこと

映画 orange -オレンジ- 感想

久しぶりの記事に音楽の話ではなくって映画の話をしちゃいます。

 

割りと久しぶりに映画を観ました。

作品は、 orange です。

www.orange-movie.com

見たのは一ヶ月前くらいの話なのだけど、あまりにレビューしたくなる内容だったので書きます。

 


 はっきり言うと、糞映画だと思いました。

 

ストーリーが薄っぺらすぎ!!!!

 

映画化もされた人気アニメの、あの花の名前を〜〜と、シュタインズゲートの要素を持ってきて混ぜて、ストーリー性を消した感じだと思いました。

 

原作漫画を読んでいないからなのかもしれないけど、

それにしてもなんか、イツメンの5人が元から仲がいいにしてはタイプが違いすぎるな

っていうところから違和感は始まっていて、前提条件をすべてすっ飛ばされて違和感も何も回収されないままどんどん話が進んでいきます。

 

それで、主人公の女の子はいっつもはっきりしなくて、日本語が不自由というか、言葉を発するのが苦手っていう感じで、絶対私とは仲良くなれないなというタイプの女の子だったので、余計にイライラ。

 

タイムスリップ要素、友達が死ぬ要素、青春の恋要素。1つ1つの要素はいいのだけど、それぞれへの掘り下げ方がいまいち過ぎるし、深読みもできない感じ。

1つの映画に、入学、夏祭り、体育祭、文化祭…と盛り込み過ぎなのかもしれない。

とにかく盛り込み過ぎで1つ1つが浅すぎてイマイチ感情移入できない。

 

感動映画なので感動はしますが、ただ目の前で起きていることが悲しくて泣くのであって、話に入り込んで泣いているわけではない

 

といったかんじ。

 

また、ヒロインの演技も、キャラがぱっとしないせいなのかすごく下手に感じられてしまう。

その代わり、周りの友達役の俳優さんたちの演技がとってもいいおかげで、まだ観られる映画になっていると思いました。

ただ、こうたくさん色々なイベントがあるのに、登場人物の成長とかが何も描かれていない点も、もの足りないなと思う要因の1つに思いました。

せめてさ、もっと顕著にヒロインのはっきりしない感じのところ治って欲しかった…

 

最近の若い子向けの音楽の歌詞とかがわかりやすすぎて嫌だなと思っていましたが、最近の若い子向けの映画も同じように表面だけで、その物語に深いものを求めるとか、読みとかなんかそういう厚みをもたせるものを求めていないんだろうなってすごく思った映画だった。

自分の経験とか今の状況にどれだけシンクロして共感できるか、自分の実体験の延長でしかないような感じ方しかできない

私たちは例えばお年寄りの心境を描いた物語を、物語として感じて、自分の心境とはシンクロしなかったとしても、物語として楽しむから、厚みがあればあるほど感動するけど、若者はそうじゃないのかもしれない。

言われたらそれだけ感じておしまい。っていう楽しみ方なのかな。

 

 

私はこの映画を男の子に誘われて、男の子のおごりで見に行ったんだけど、自分のお金で見なくってよかったと思った。笑

しかも彼は自分がこの映画を見たいって言ったのに途中寝てたし、終わった後に感想を言い合うこともしなくって、本当につまらない人だった。

普通人と映画を見たらその感想を言い合ったり、いいと思った所、悪いと思った所とかあーでもないこーでもない言い合って観るものじゃない?

あーでもないこーでもない言ったところで解釈が深まる作品ではないのだけれど。

私たちはまだ大学生、若者と言われる年齢ではあります。やっぱり最近の若者ってこうなのかな?そのままをバンって記憶に投げ込まれてそれでおしまい?つまらない人生だと思うのは私だけ?

 

こんな感じで、このorangeの対象年齢は中学生、あるいは小学生。

大人の観るものではないですね。